東北ツーリングレポート 2008 夏

[ Prev | Index | Next ]

第 3 話 : 岬から山へ


■ 2008/08/05 (火) 晴れ

ねぶた特設キャンプ場の朝

6時過ぎに起床。すでに日は昇っている。今日もいい天気になりそうだ。
相方が起きてくるのを待って、コーヒーを沸かし、パンとフルーツの軽めの朝食。
キャンプ場のすぐ横にあるマエダストアで買っておいたものなのだが、
このスーパー、ねぶた期間中はハネトの衣装なども売っているので見ていてなかなか楽しい。

ねぶた特設キャンプ場は、旅人・ライダー・チャリダーと地元の有志の協力連携体制がとても上手くできていて、
一晩だけだったが、非常に気持ち良く使わせてもらってもらった。改めて感謝。
ねぶたに残るメンバーに別れを告げて 9:30 すぎに出発。

海沿いの R280 旧道をのんびりと走って竜飛岬を目指す。
狭い道だが、海辺の風情があるし、スピードレンジがブロン子ちゃんに合っている。
蟹田のコンビニで小休止後、海から一端離れて県道12号を進む。
津軽線の踏切でスーパー白鳥と思われる列車と遭遇。
「鉄っ気」のある相方は嬉しかったらしい (笑)

県道 14号に右折。このあたりになると蕎麦とタバコの畑が目に付くようになる。
小国峠の登りで合宿中と思われるチャリダーの小集団を追い越す。ガンバレ!

青函トンネル入り口

今別で R280 に復帰。
「青函トンネル入り口」という小さな看板を見つけたので、前を走る相方を無線で呼び止める。
無線は便利だなーと思う瞬間。うかつに鼻歌とか歌えないのが難点ではあるが…
トンネル入り口は小綺麗な公園。
昨日八甲田あたりで我々を見かけたという白いセダンのおっさんに声を掛けられた。
箱付きの 2台は目立つのかもしれない。

入り口を通過する列車の時刻表もあったのだが、次の列車が来るまで 1時間近くあるので
とりあえず先を急ぐことにする。

国道はだんだんと狭くなり、いつの間にか R280 → R339 に変わっていた。
右手には津軽海峡をはさんで北海道がよく見える。
遅いクルマに引っかかったので、湾をまたぐ橋の上でしばし休憩。
舟屋が並ぶ中で小さな女の子が釣りをしていた。

竜飛岬より蝦夷を望む

竜飛漁港の手前の急坂を登るといよいよ竜飛岬だ。
丘の上は予想以上に観光地化されている印象。灯台の駐車場まで上がってバイクを停めた。
売店を少々冷やかして灯台へ。いつもは強風が吹く場所らしいのだが、今日はそよ風レベル。海も穏やかだ。

灯台の横を歩いて登って、先端のレーダーサイト手前から北海道を眺める。
この風と海の状態ならば、カヤックでも横断ができそうに見える。
遠すぎてよくわからないが、潮目のような線も見えたので、あれが海の壁なのかもしれないが…
頭上を白い鷲?が数羽風に乗ってぐるぐる回っていた。

竜飛名物・階段国道

さて、竜飛岬と言えば「階段国道」(きっぱり)
上から眺めるとけっこうな傾斜と距離があるので、徒歩の制覇はあっさりとアキラメ(汗 バイクで移動。
竜飛漁港まで下り、バイクを停めて標識に沿って民家のスキ間を歩いていく。

いちおう、道は煉瓦敷きっぽく作ってあるのだが、まさに狭い裏通りな感じで自動車はハナから無理な幅。
民家の軒先をかすめてぐるりと回っていくと、有名となったアノ景色が。
アジサイがまだ残っていて良い雰囲気だった。

すでに 12時を過ぎてしまったので、道の駅と青函トンネル記念館はパスして先を急ぐ。
相方は腹がへってくると機嫌が悪くなるので、何か喰わせねば。

岬からの日本海シーサイドラインは、一気に標高を稼いでいく。
島根半島の道にも似ている感じがするが、こちらの方がより「さいはて」感を感じる。
景色の良い場所もたくさんあるのだが、無線で「止まらず進め」との指示を受けるので止まれない…

ハナの利く相方を先に走らせ小泊漁港で食堂を探すものの、それらしい店は発見できず。
シーカヤック津軽海峡横断大会の出発地点だが、いまはひっそりと静まりかえっていた。
しょうがないので、さらに先を目指す。

ウニ丼激写ちう

五所川原市に入り、十三湖の手前で県道 12号へ。
ツーリングマップルにも載っている「しじみラーメン」を食すのダ!
「岩亮」に入ってみる。先ほど竜飛岬灯台で見かけた九州ナンバーの ZZR と F650 の夫婦が先客で居た。

おいらは予定通り「しじみラーメン」、相方は「ウニ丼」を注文。
量的には少々物足りない感じもしたけど、シジミ出汁がカナーリ効いた塩味で美味。
ウニはムラサキだったが、こちらもなかなか美味かった。
ここでレトルトのシジミ味噌汁をお土産兼今後の食材用にゲット。

とりあえず腹は落ち着いたのだが、予定より少々時間が押し気味。
海沿いを南下して、不老不死温泉経由で白神山地入りを考えていたのだけど、時間的に無理と判断。
弘前経由で行こうと決まったので、少し余裕ができ屏風山広域農道へと寄り道。
ついでにツーリングマップルにある「岩木山を眺める絶好ポイント」を探して少々迷ってみた (笑)

平滝沼から岩木山を眺める

入り口がわからなくて少々ダートを走ったりしたものの、おそらくここだろうというポイントに到着。
平滝沼に面した縄文時代の竪穴式住居を復元した公園?キャンプ場?の横からは確かに岩木山がよく見えた。
今日の目的地はあの山の反対側だ。まだまだ遠いなー

沼地が多く人工物があまり見えない、どこか北海道的な感じもする良い風景。
防風林と思われる松林というか松並木もあったりする。
メロンロードらしく、スイカやメロンを売っている露店が道端に何ヶ所かあった。
工事中箇所を何回か迂回し R101 に入り、「道の駅もりた」手前から県道 39に入り岩木山の裾野へ。

岩木山環状線を快走して、弘前市方面に一端下って買い出し。
マックスバリュもあったのだが、やはり地元のスーパーの方が面白いので、そちらを選択。
ガソリンも給油し、アップルロードを西へ。

途中、パトカーが何台か停まっていたので見てみたら、なんと、しじみラーメンの所で少し喋った ZZR が事故っていた。
フロントカウルが少し割れてたのは見えたのだが、警官以外のニンゲンは見あたらなかったので、詳細は不明。
たいしたことがなければいいのだが…

気を引き締めて県道28号を西へ。だんだんと山に入っていく。
津軽ダムを越えると、一気に山深くなり気温もぐっと下がってくる。
17時を過ぎてしまったため、若干不安だったが、アクアグリーンビレッジ ANMON の受付 OK。
2000円もするオートキャンプサイトもあるが、我々はもちろん河原サイト 500円ナリを選択。
「暗門の湯」もキャンプ場利用者は 20時まで OK ということで一安心。

河原サイトはロケーション的にはサイコーの部類に入るのだが、アブの大群に襲われたのにはまいった。
どうやらエンジンの熱にも反応するらしく、バイクも人間も両方追いかけられる。
速攻でテントを立て、アブから逃げるように温泉へ。なかなか良いお湯でした。

焚き火 OK はウレシイ

風呂から上がるとアブは少なくなっていて一安心。
しかし、川沿いというロケーションのためか、夜露の降りかたがスゴい。
焚き火 OK なので、薪を集めておいたのだが、一気に湿ってしまった。
それでもテクニックを駆使して火を付けてしまう相方には脱帽。おいらより焚き火のウデは確実に上。

飯を炊いて、星空を眺めて、川の音を聴きながらシアワセに就寝。

本日の走行距離 : 207km


[ Prev | Index | Next ]