我が心の New Zealand

2. 上陸

離陸したは夜のかなり遅い時間になってしまっていたと思う。
平日発ということもあってか、エア・ニュージーランド の機内は空いていて、
席を移動しなくても、左右に他の客はいない。
機内食を食べたらやたら眠くなってしまい、映画も見ずに寝てしまった。
4人掛けのシートを独占して横になって眠れたので快適だった。

Auckland までは成田から約11時間。
明け方、喉の乾きで目が覚めて水をもらう。
「赤道は越えたのか?」とアテンダントに聞いてみたのだが、通じなかった (T_T)
外を見ると、太平洋上の雲に虹が何重にもかかっていて、夢のような世界。
眼下を見下ろすと、おそらくはニューカレドニアの近くだと思われる
真っ赤な地面の火山島が見えた。

ついに NZ 本土が見えた。
緑がたくさん。家はほとんどない。
Auckland にかなり近づいた時にようやく都会の様相になった。

さあ緊張の入国審査だ。
といってもヤマしい物は持っていない。申告するべきものも特になし。
「今日の宿はどこだ?」と聞かれ、「まだ決めてない」と答えたら、あっさりと通してくれた。
パスポートには WORK PERMIT のハンコがポンと押された。

いきなり行くアテがないのだが、まずは City に向かうことにした。
相乗りのワンボックス車を見つける。確か $10 前後だったと思う。
NZ では一般的な荷物用トレーラーを引っ張っている。大きな荷物はこっちだ。
走り初めても、日本と同じ左側通行なので違和感がない。曇り空をぼーっと見ていた。
フェリー乗り場近くのダウンタウン・エアライン・ターミナルまで無事に到着。

全財産を背負って市内をうろついてみるが、やはり行動するには大荷物は邪魔だ。
時差が4時間あるので、すぐに夕方になってしまった。
どこかにチェックインすべきだろう。初日なのでホテルを奢ってみた。
i」のマークのビジターセンターで予算を伝えると、その場で予約から支払いまでが済んでしまう。
コンチネンタルの朝食付きで $60ぐらいだったか。なんて便利なんだろうと思いつつ、
ホントにこれで大丈夫なの?と一抹の不安も。一応、英語は通じているようだ。
Auckland は坂が多い。地図を頼りにトコトコと坂を登って、当時まだ建築中のカジノの方へ。

ホテルを見つけ、チケットを見せると、ちゃんと部屋に案内してくれた。
順調順調。まだまだ元気!しかし、さすがに腹が減ってきた。
とりあえずシャワーを浴びて、身軽になってビクトリア・パーク・マーケットまで歩く。
はっきり言って観光用のマーケットだったが、まずはいろいろ見てみないとね。
ワーホリおねいちゃんバイト店員さんに「今日着いたばっかり」と言ったら驚いていた。
普通の人は初日は疲れてすぐ寝てしまうらしい。

チャイニーズのテイクアウトがあったので、それを夕食にすることにした。
てきとーにご飯物とオカズをチョイス。「Eat Here? or Take Away?」と聞かれる。
NZ では Take Out とは言わず、Take Away と言うのだと知った。
宿まで戻って食べたのだが、予想よりもクセのある味でそんなに美味くはなかったのが残念。

テレビを眺めながらベッドに横になり、ガイドブックをパラパラとめくってみた。
まだ NZ の生活が始まったという実感は沸いてこない。
なにをしてもいいのだという自由が目の前にどばーっと広がっていたのだが、
それほど気分的には興奮していなかったと思う。時差を吸収するために早めに寝た。

翌朝、「コンチネンタルスタイルの朝食というのはこんなにも物足りないものなのか!」とゆう
教訓を胸にチェックアウト。毎日ホテルではあっというまに資金が尽きてしまう。
i で集めてきたパンフをもとに悪名高き? Central BackPackers にチェックイン。
ここは 24時間チェックイン/アウトができる。荷物部屋もあって比較的安全かな。ドミトリー(相部屋)で $12だ。

Auckland Domain : 丘の上にあるのが博物館 季節は早春。
しかしながら Auckland は雨が多い。
この日も曇りがちな天気だった。

市内探索の日と決め、
とりあえず歩き回ってみることにした。
BP's から海岸沿いに出て、オークランド駅経由で、パーネルロードへ。
バリバリの観光コースである。

無料のオークランド博物館では、たっぷりと時間を使った。
ここは見るべきものが多い!広い!
併設のカフェでお茶兼昼食しながら、我ながらなかなかやるんでないのと悦に入っていた。

シェラトンの横を下りてきて、YHAの急坂から Auckland のメインストリートとなる Queen St. へ。
市内循環バスもあるのだが、まだ怖くて乗れない。ひたすら歩いた。

タウンホール横の i へ。どうやら昨日のところよりこちらがメインの i のようだ。規模が違う。
思いがけず日本人の係員(バイトかも)が居たので、いろいろ聞いてみた。
日帰りから 2,3泊程度の小さなツアーがたくさんある。
ものは試しと、2泊の Cape Reinga Tour を勢いで頼んでしまった。しかも翌日出発。

とりあえず最北端には行っておかなくっちゃだわ。

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