単気筒なバイクの宿命とゆーやつで、振動によっていろんなモノが壊れます。
その中でも最も困っていたのがウインカー。
球が切れるのではなくて、球を支えているソケット自体が割れてしまうことが
年に数回という頻度で発生していました。
この状況を デイトナ に連絡したところ、
無料で換えのソケットを送ってくれた(良心的!)
のですが、それでも壊れるので根本的な対策が必要となりました。
みかん色号の場合、振動が特にフレーム後方に来るらしく、後ろウインカーが左右どちらも壊れます。
ちなみにノーマルのウインカーはラバーマウント構造なため、そうそうは切れません。
そこで、モト・メンテナンス誌
#46 巻頭特集で全国区?に進出した
YOH@にょろにょろ工房さん にお願いし
ウインカーユニットを振動に強い LED 化してもらうことにしました。
とは言え、単純に電球を LED に換えるだけで動くものではありません。
YOH氏は、PICマイコン内蔵のコントロール・ユニットをゼロから制作。当然プログラムも開発。
驚く程の技術力です。
机上と違い、実際のバイクに積んだ場合、配線にノイズが乗るための対策等、ぬかりありません。
今回は以下の仕様で作ってもらいました。
LED は高照度のオレンジ色 ( 20個 /1ボディ ) を使用。車幅灯時は照度を若干落として光ります。
また、ウインカー動作時に「消灯」→「点灯」→「消灯」…と一呼吸置いてから動作していたものが
今回からは、「点灯」→「消灯」→「点灯」…と瞬時に動作するようになりキモチが良いです (^-^)
ハザードスイッチはプッシュ・キャンセル式の物をハンドル右スイッチに内蔵。
キック式 SRX の場合、都合良くセルボタンの位置が空いているので、
ここにドリルで穴を開けて取り付けます。
LED はエポキシ系の接着剤でウインカーボディに張り付け。
さらに周りをホットボンドで固めて脱落防止します。
LEDは指向性が強いため、若干奥目にセットすることで光の拡散を良くします。
コントロール・ユニットの搭載場所が問題だったのですが、
SR 用の小型 MF バッテリに交換してあったので、空いたスペースにうまく配置することができました。
ノーマルバッテリー車には難しいカモ…
ユニットは若干発熱するということで、ヒートシンクが着いていたりするのですが
ほんのり暖かくなる程度でバッテリーに影響する程ではないようです。
もちろん、車載工具も問題なく収まります。
写真ではわかりづらいですが、ユニット脇に配置したコントローラを操作することで、
点滅間隔や動作モード(6つのモードが有る!)が設定できます。
モードを変えると、電球風味にじわりと ( 256段階 : 笑 )で消すこともできます。
技術的な詳細は、にょろにょろ工房 を参照してください。
なお、この状態でも車検は問題なく通るようにしています。
今回、「おともだち価格」でやってもらったのですが、
実際に製作するとなると、相当のコストと時間が掛かると思われます。
だれにでも薦められる改造ではありませんが、
興味をもたれた方はチャレンジしてみては如何でしょうか。
おまけ:
ウインカー点滅の様子 (Mpeg1 317KB)