北海道 ツーリングレポート 1997 夏
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(第 4 話) 灼熱のへそ祭り
帰りは道央最長のパンケニコロベツ林道を行こうかと思ったが、
残念ながらガソリン残量がちと心もとない。
まぁお楽しみは次に残しておこう。
まだ林道初心者なのに、
いきなり 47km にチャレンジしたら行く場所がなくなってしまう。
屈足のホクレンで給油。
ついでに真っ白になってしまった Bronco 君を洗わせてもらう。
暑くなってきたので、Tシャツ一枚で狩勝峠を登る。
しかし、頂上付近で霧に包まれ視界は 50m 以下。
おいらにとってここは非常に霧率の高い峠である。
摩周湖の方がよっぽどよく晴れるつーか (^^;
ブランチ(と言うのか?)のいも団子を食べ、ちょっと寒かったので
再度ジャケットを着てから出発。
南富良野を超え、樹海峠を降りると極端に暑くなった。
対向車線のライダーはみなTシャツ一枚だ。
麓郷への分岐の一つ手前で右折。神社の木陰でジャケットを脱ぐ。
地図によれば、道なりに行けば麓郷の手前に出るはずだ。
アカゲラでも見られないかなぁと思いながら東大演習林の中をとことこ走る。
結局、めぼしい鳥や動物には出会えず、セミしぐれだけが盛大に響いていた。
暑いので木陰で昼寝でもしているのだろう。
麓郷展望台へ向かう。
富良野ジャム園もけっこう賑わっている。
道は荒れているが、Bronco ならば楽勝だ。
入れ替わり立ち代わり来る観光客を無視して、しばし日陰でぼけーっとする。
気温はかなり高い。30℃を超えているようだ。12時のサイレン(音楽だったかも)が
鳴ったので、ぼちぼち動き出す。
五郎さんの石の家を見に行くが、ちょっと歩いただけで汗が吹き出る。
どうやら 2,3 日前まで「北の国から」の撮影をやっていたようだ。
次回作は「'98 時代」とのこと。期待しましょう。
布礼別のホクレンの手前を右折。お気に入りのベベルイ零号線を走りに行く。
が、なんじゃ?この舗装路はぁっ!
2年前に通った時に工事をしていたのを
すっかり忘れていたが、なんだか印象が全然違ってちょっと寂しい。
零号線自体はまだダートが残っていて、一安心。
でも原始ヶ原の入り口で尚も工事をしていたのがちょっと心配。
無駄な開発はやめろ > 用なし北海道開発庁
夜にはへそ祭りを見に行きたいので、今日の寝場所を探しはじめる
まずは上富良野の「日の出公園キャンプ場」を偵察。
ちょっと町に近すぎるのと、傾斜地で荷物を運び上げるのが大変そうなのでパス。
ちなみにこの夜、上富良野は局地的な雨に見舞われたそうだ。
富良野はずっと晴れてたので、強烈な雨男か雨女が泊まったのだろう :-)
次に本命の中富良野森林公園キャンプ場へ。
激混みのファーム富田はさらっと通り過ぎる。
到着してみると、まぁテントの多いこと。時期が時期だけに予想はしていたが、
敷地面積が広いのでなんとかなっている感じ。
比較的空いたスペースを見つけテントを張り、余計な荷物を置いて、いざへそ祭りへ!
富良野駅近くの駐輪場に Bronco を停め、観光案内でプログラムをもらう。
すでに昼間からいろいろイベントをやっているようだ。
昼飯を食べていなかったので富良野駅隣接のお店で噂(?)のカニコロッケを 1つ食べる。
確かに大きくておいしいけど、ちょっと高いかな。
商店街の温度計はなんと 36℃を指していた。これじゃ伊豆より暑いぞ!
早食い競争とか女子高生ブラスバンド演奏なぞを
しばし眺めるが、日陰でも暑くて暑くて仕方なく久々のパチンコ屋に涼みに行く。
初期投資 1000円で一時期ドル箱いっぱいまでいったのだが、
ちょっとねばったらなくなってしまった。帽子を忘れて出ようとしたのを
店員さんが出口まで追いかけてきて教えてくれた。
負けたのは悔しいけど、ちょっと嬉しかった。
時刻はまだ 16時を回ったところ。まだ本番のへそ祭りには時間がある。
露天の郵便局でオコジョの北海道記念切手を買って、ついでに銭湯の場所を聞き、
早めにひとっ風呂浴びることにした。
教えてもらった銭湯にはサウナあり、泡風呂あり、寝湯ありで、
外見以上に(失礼)充実していた。
これで 290円は安い!風呂上がりのお約束、コーヒー牛乳一気は必須。

ちょっと涼しくなってきたし、さっぱりしたので再び街中をさまよう。
ふと見ると妙に人だかりのしている場所がある。
なんだろ?と思って近寄ってみると「北の国から」の撮影だった。
ネタばれになるので多くは書かないが、蛍ちゃんを先頭に、純君と正吉君(字が違うかも)
その他1名が走るシーンで、なかなか面白かった。

ようやく祭りが始まる
祭り自体は、メインストリートの端から端までを踊り手さんがぐるぐる回る
というもので、一周してしまうとそれほど面白いものでもないかもしれない。
祭りも終わりに近づいた時、正吉君が踊り手の中を誰かを探している風で
ぐねぐねと走り抜けたのをおいらは見逃さなかった。
帰り道は星もなく真っ暗。
渋滞を避けてちょっと横道に入ると方向がさっぱりわからない。
野生の勘でなんとかキャンプ場までたどり着く。
帰ってから初めて晩飯を食べ損ねたのに気が付いたが、まさに後の祭り…
本日の走行距離 215km
つづく
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