北海道 ツーリングレポート 1997 夏
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(第 2 話) 大雪のフトコロへ
- 7/27 (日) 雨のち晴れ
ここしばらくの睡眠不足は完全に解消したと思われるぐらい眠った。
朝 4 時に起床。はやいところツーリングペースの体内時計を起動させたい。
もしや日の出が拝めるかと思ったが、窓の外は濃い霧。ありゃぁ〜
テレビを見ると、内地では台風の被害がかなり出ている模様。
道東方面も天気はあまりよくないようだ。
ようやく下船時間。さくっとパッキングをしてバイクの元へ。
サイドバッグはパッキングが楽でイイ。
蒸し暑い船内車両デッキだが、早くもエンジンをかける人がいたりして、
にわかに気分は盛り上がる。
ゲートがゆっくりと開く。爽やかな風が流れ込む
何回経験しても、北海道上陸のこの瞬間は胸が高鳴る。
2年ぶりの釧路は霧雨だった。
日曜なので和商市場はお休み。
今回は船内でチラシを見つけた「鮭番屋」なるところへ行ってみる。
場所はターミナルから MOO 方面へ真っ直ぐ行き、西港大橋を渡ってすぐの所。
やっぱし上陸した時にはイクラ丼である。味噌汁付きで 750円。
ややご飯が少ないかなぁ〜と思ったが、肝心のイクラは味/盛りともに Good !
和商で食べるよりも安いし、なかなかお薦めである。
幸せな気分になったが、外は霧雨から雨に変わってしまった。
やむなくフル装備する。
なんだか最近「雨男」になってしまったみたいで悲しい。
とりあえず R38 を西へ向かって走り出す。
毎回このへんを走る時はこんな天気だなぁ。
直別から海岸線のダートでも走ろうかと思っていたが、
こんな天気なので一気に吉野共栄まで走ってホクレンで給油。
今年の黄色の旗をもらう。
不思議なことにここまで来ると天気は回復する。十勝エリアに入ったのだ。
ホクレンのおじさんに襟裳方面の天気を聞いてみるが、だめだろうという返事。
今年も、襟裳岬は遠かった。まぁいつか行けるさ。
豊頃のセイコーマートで休憩し、久しぶりにハルニレの樹を見に行く。
若干道が奇麗になったけど、このあたりの風景はあまり変わっていなくて
なかなか良い。
しかし、ぼけっとしてたら雨が降ってきた。
やばい。さっきフル装備から標準モードに入ったばかりなのに濡れるのは嫌だ。
とりあえずトムラウシ方面に向かうことにし、
R38 で帯広へ入ったことがないのに気付き、引き続き R38 を北上する。
帯広に近づくと道は混んでくる。景色もあんまり良くない。やはり失敗だったか。
まだ昼飯には時間は早いけど、せっかくここまで来たのだから
豚丼でも食べようかと思い、駅前の「ぱんちょう」へ行ってみるが、
すでに店の前に行列ができており、並ぶのは嫌いなのであっさりパスする。
芽室付近ででっかいスーパーを発見したので、昼飯 & キャンプ用買い出しをする。
なんだかんだでいっぱい買ってしまって、バッグはパンパン。
国道を外れ、道道54号に入り、十勝川を渡る橋のたもとでおにぎりを食べる。
やっと北海道ツーリングらしくなってきた。
道道133号を経由して、屈足で給油してからトムラウシへ向かおうと思ったが、
今日は日曜日。
3 軒ある GS はどこもお休み。
トリップメータは 90km 付近を指している。あと 150km は走れるだろうが、
それでもトムラウシ往復には心もとない。
一旦、新得まで出てなんとか給油。
屈足に戻って釣り道具屋を探し、例のロシア製怪しいイクラの瓶詰めを入手。
ここからは初めての道。大雪山麓に向かって気分良く突き進む。
車もバイクもほとんど通らなくなった。
天気はほぼ回復して青空も見える。嬉しい〜
東大雪湖畔のワインディングを Bronco は軽快にクリアする。
前方、遥か遠くにトムラウシ山の尖った頂が見え隠れする。
ここは氷河谷なのだろうか。緩やかな左右の谷の幅がだんだん狭くなってくる。
いよいよ秘境(?)、トムラウシへ近づいてきた
つづく
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